体験・実践作文入賞作品(2019年)

2019年体験・実践作文入賞作品を紹介します。今回はかいり、みきがそれぞれ第2位、第3位に選ばれました。おめでとう!!

剣道と共に

剣道希絆館 中二 高地 美妃

 

 何かを始めるきっかけは、人それぞれだと私は思う。友人に誘われたり、気まぐれだったり。私が剣道に出会った時の事、私はきっと忘れないと思う。

 小学校の頃から、親にすすめられ、ダンスと持久走を習い始めた。ダンスは週に1回趣味程度で姉と一緒に習っていた。持久走は、走るのが得意だったのでその延長で始めた。陸上クラブなどにも入り、本格的に持久走にうち込み始めた。走るのは辛かったけど、走っている時は無我夢中で、結果が出ればそれは嬉しかった。そして、中学校に入学した時は、陸上部に入部しようと決めていた。部活動見学一日目、陸上部を見学した。私は二日目から暇だったので、友達について行き、剣道部に見学しに行った。そこで私は剣道に出会ったのだ。

 剣道部がいる武道場についた瞬間、私は感動した。俊敏な動き、剣の速さ、響き渡る大きな声、私はその場面を目撃して圧倒されたのを忘れはしない。その一瞬で私は剣道部に入部することを決めたのだ。一人の先輩は、「私を変えてくれたのは、剣道だ。」と言っていた。私はその時、今まで言われてやってきたが、先輩の言葉を聞き、変わりたいと思った。今考えれば、入部する理由はただ「かっこよかったから。」だったかもしれない。入部を母に伝えた時は、少し驚いていたがどうしても入部したい気持ちが大きかったので、母を説得した。

 それから剣道部での日々が始まった。ただ憧れで入部したこともあり、驚きの連続だった。夏はとても暑くて、冬はとても寒い、面を打たれればとても痛かった。毎日、アザを作っていた。でもそんな日々が続くにつれ、強くなりたいという気持ちが大きくなっていった。親や姉に進められた時とは、まるで違う感覚。辛くても楽しくて、成長していく自分が嬉しかった。私はもっと上を目指したくて、クラブを探し、希絆館に出会った。そこにいたのは小学生から中学生の剣士の人々だった。希絆館に入ってから打たれ続け、自分よりも小さい人にも負けた。最初は、「小学校の頃から剣道を習っている人に勝てるわけない。私が始めたのは最近なんだから。」と逃げ言を言っていた時期もあった。しかし、先生方の言葉、毎日の稽古を続けるうちに、「それじゃダメなんだ。中学校から始めた私だってきっと追いつける。」そんな風に考えるようになっていた。この人の三分の一もできないのであれば、三倍でも四倍でも練習すればいい。そんな風に前向きになれたのは、初めてだったかもしれない。そして稽古を続けるにつれ試合でも勝てるようになった。剣道には近道はなく、練習をすることが成功につながると思えた。自分でこう考えたのが初めてでとても嬉しかった。もっと練習したいと思った。

 「自分の意志」とは本当にすごいものだと思う。なぜならそこには責任が一緒についてくるからである。いつだってその責任と平行に上を目指していく。その時やっていたどんなことよりも最優先で剣道をやりたいと思った。そんな大事なものに出会えたことに感謝したい。たとえこれから、どんな事があろうと、その決断した時の自分に嘘をつかないで生活していきたい。私は剣道が好きだ。その気持ちを忘れないで、自分の好きなことを好きなだけ出来ている環境に感謝してこれからの毎日を大切に過ごしていきたい。そして毎日の稽古を怠らず、いつだって自分に厳しくありたいと思う。そして、剣道と共に変わり続けたい。